2024/04/16

コラム『カタクリの花が見頃の時期を迎えています』vol.22

春も深まり、初夏を思わせるような陽気が続くこのごろ、金剛山ではカタクリの花が見頃の時期を迎えています🌼

カタクリはその名の通り、鱗茎が片栗粉の原料となっている花であり、赤紫色のくるりと巻いた花弁をつけます。

春先に林内を彩るこの花は

「春の妖精」(スプリング・エフェメラル)

とも呼ばれており、その由来は種子から発芽して花を咲かせるまでに最短でも7年の歳月を要すること、1年のうちで地上に出ている期間が春先のたった4〜5週間であることにあります。

発芽1年目は芽を出すのみで、2~7、8年目までは、1枚の葉だけで過ごします。そうやって毎年少しずつ鱗茎に養分を蓄積し、2枚目の葉をつける頃になって、ようやく花を咲かせるのです。

ただ、その後も、毎年必ず花を咲かせるとは限りません。養分が足りなければ翌年は一枚の葉だけを出して、また次の春へ備えます。

カタクリは、かつては山地や里山へ行けば、簡単に見つけることが出来たそうですが、森林の荒廃や他の植物に生息地を奪われたこと、人々の手による乱獲によって現在は昔と比べ、群生地の数が激減しております。

地域によっては絶滅危惧種指定を受けている場所もあるようです!

適度な運動で体を整え、自然の中で心を整える。ゴールデンウィークは山に出かけてみるのもいいですね♪